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それは無限BBSになにげに告知されたこの書き込みから始まりました。一見どこにでもありそうな書き込み。強いて言えば今までには無い財産の分け方であるのが人目をちょっと引くくらいのものです。しかし、これこそがギルドIGAの練りに練られた大掛かりな仕掛けの始まりだったのです。

伝統的な忍者隠密集団伊賀には数々の秘伝が伝えられています。以前にも伊賀の抜忍ハンゾーが主催していたギルドNINの面々を孤島に誘い出して皆殺しにした仕掛けが記憶に新しいところです。そしてそれから二年・・・、新たなる仕掛け、それももっと大きな規模でやろうという話がギルド内の定例会議で持ち出されました。討議の結果、採用されたのは秘伝の中でも大技とされる「誘蛾焼尽の術」。どのような術かと言うと、人間の奥深く潜む物欲を目覚めさせ、灯に惹かれて群れ集まる蛾のように欲に目の眩んだ人間たちを集めて一挙に焼き尽くすというものです。どのような餌が有効か、どうやって集めるか、仕掛けの舞台はどうするかについてメンは真剣に喧々諤々と議論しあいました。そして仕掛けの詳細な内容がついに決定されたのです!

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まずは、雷電を春慶と変名させて舞台となる場所をルナ南の人里離れた場所に構築します。あれこれと工夫を凝らし、途中メンの皆と検討を重ねます。

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そして終に舞台は完成しました。写真は舞台に一人立ちあれこれと思索をめぐらす雷電こと春慶の姿です。

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そしてその日はやってきました。予想通り開始22時と言ってあっても早く来る人たちが三々五々と集まり始めました。横で話を聞いていると「あなたは何狙い?」「特にはない」とかのやり取り(これには我々のIRC上で「何もねえよ!」という突っ込みが)や「血を流すなということだけどEFならいいだろ」とか期待にあふれた人たちの無邪気な(w)会話が繰り広げられています。どうやら見えるテレポですぐに中に入れると思ってその回りに群がっているようです(甘い!それはギルドのメンが直接斬りこんだり、死体から回収するための専用テレポですw)。告知では22時開始ですが、早めに来る人を見込んでメンの集合時間は21時として待機し、集まり具合では早めに開始する予定でした。しかし、今週ギルド内部で問題が発生してXが脱退、疾風もその絡みで来ず、そしてなぜかヒロも現れません。現有勢力は月光、赤目、オズそして雷電のみです。オズは有能とは言えまだ弓スキル90で青の見習い忍者です。正直、決行するかどうか悩みました。しかし、もう後には引けません。IGAの名にかけて例え失敗しても決行あるのみです。このままでは人がどんどん集まり、逆にこちらが虐殺されかねません。そこで終に21時20分に開始という指示を出して待機します。

以下ドキュメント風に描写。

21時20分:全てのドアと中のコンテナのセキュアを全て無制限に変更。

21時21分:家の設定をプライベートからパブリックに変更

21時22分:殆どの人が設定変更に気づかずにテレポ前から動かない。しかし一部のシーフなどがドアが開くことに気が付いて中に移動を始める。

21時24分:計画では、全員が潜んでいて獲物(失礼)が柵の中に入ったら出口のドアをロックし、誰かが宝物の代わりに置いてあるGM毒や爆発の罠箱を開けた瞬間に一斉に攻撃という手はずでした。しかし、このままだと一人だけが中に入り、毒罠を開けて残りの全員が罠であると気が付く可能性が高くなります。そこで最後のドアだけは開けられないように設定を変更。

21時26分:どんどん中に入ってくる人が増える。しかしまだばらつきがあり、多くの獲物を逃す恐れがある。

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21時27分:意を決して姿を現し、皆に挨拶する。皆は家の家主が立会いのために現れたと思い、誰も疑っていない様子。そこで「だいぶお集まりのようなので予定よりも早く始めたいと思います。このドアからしか中には入れません。ドアの前に集まってください」とアナウンスします。中には感謝の意を示す人(w)や引退を惜しむ言葉を掛けてくれる人が(W)。一人の人は仲間を二人連れてきていいですかと聞いてくるので「急いでください」と心の広いところを見せます(内心は獲物をもっと増やしたいだけでしたがw)。興味深かったのは Berryさんという方が入って来ようとせずに声を掛けても「私は残り物でいいです」という発言をしていたことです。世の中にはこういう方もいらっしゃるのです(残念ながらこの後巻き込まれて死んでしまいましたがw)。

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21時30分:そして地獄の扉は開かれました。そこに現れたのはまさに阿鼻叫喚の地獄絵図です。皆がコンテナに殺到し、すごい勢いで中の箱を開けていると思った瞬間、プシューと毒罠が開く音がw。一斉に攻撃開始です。月光とオズの弓が唸り、赤目のペットが荒れ狂い、そして雷電こと春慶のEI120、書写持ち、雷神笠のEX,EBが炸裂します。逃げ惑う人々。ドアが開かないことに気が付いて恐怖に立ち竦む人。皆絶叫の中に次々と倒れて行きます。

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21時34分:作戦終了。後に残ったのは不気味なばかりの死の静寂でした。先ほどの怒号や弓鳴り、ペットの咆哮、攻撃魔法の唸りの不協和音が嘘のような静けさです。正直、不思議で神秘的な世界でした。死は人を哲学者や詩人にするのでしょうか。ちなみに、死体の中に神様というのがありました。神様でも欲望があるものと見えます。w

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新たに来る人、蘇生してくる人、周りにいた人たちの掃討戦です。

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もう一度夢の跡をごらんください。静かです。

この後も引き続き残って戦闘を続ける考えもありましたが、恐らくは援軍を連れてくるであろうこと。もしこちらに被が出ればせっかくの成功に水を差すことをおもんばかって潔くこの時点でさっと引くことにしました。

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近くのオズの家に集まって反省会です。しかし、正直大が付く成功であったので出てくるのは喜びや感激の言葉ばかりでした。驚いたことにまだ青であった赤目とオズがこれで一挙に赤になりました。恐るべし大量殺戮の威力。

(完)

 
 
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伊賀隠密雷電

  • Author:伊賀隠密雷電
  • 栄華を求めず人知れず世の底で逞しく生きて行く。そんな生き方を無限でしてみたいという人たちを常時募集しております。戦闘、非戦闘は問いません。興味のある方はhttp://home.b07.itscom.net/iga/をご参照ください。

 
 
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